最近のマンション事情ーマンションクライシス 

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空き家が増えて誰も管理をやらなくなってマンションは崩壊する、区分所有の限界という話しも良く聞かれます。
 今まで私たちの事務所として関わったマンションで長い間大規模修繕ができず、初めて大規模改修工事を35年、30年、25年に実施した例があります。それまでも皆さんが悩んで、困っていたので、どこかで歯車が合うとぐっと回り始めます。
 まじめに悩んでいる人と専門家のアドバイスによって運営や改修が進んだマンションもたくさんあります。いろいろと困難があってもマンションを住み良くしたいという気持ちをあきらめないことです。
 長い間大規模修繕ができないマンションはそのことが自然と周りにも知れ渡ってしまいます。近所の不動産屋さんもよく知っていて、値段を加減して売買をしています。このように共用部分の手入れ次第で、売値が上下しまうこともあります。「駅からの距離と専有部の広さだけで価格が決まる」といっている仲介会社もありますが、それだけでなく生活上の良さや手入れの良さも大きく影響すると思っています。
また、建て替わることで住宅の質が少しずつでも良くなっているという人もいます。しかし、建て替えなくとも、もっと計画的な設計・施工と維持管理や改良を行なうことで、無駄がなくなるのではないでしょうか。
コンクリートの建物を30年や40年で建て替えてしまうことを前提に造っている人はいないはずです。もう少し使えないかと思っていても、理由はいろいろですが、老朽化して、運営がうまくいかないで、なすすべがなく、やむを得ずという人が多いのではないでしょうか。
バリアフリー等を含めて快適性の向上を目指して、建て替えるということは大いに考えられます。ただしエレベーターその他の技術上、予算の問題と上下階の住み替えができないかなどと物理的以外の問題も検討をしてみたいところです。

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