Q 8階建て50戸のマンションです。入居25年で2回目の大規模改修工事を準備中です。1回目の時は管理会社任せだったので、今回はコンサルタント契約を結び、理事会と協力して、建物を長く使うための維持管理をしたいと考えています。
ところが最近、新聞に悪質コンサルタントの記事が出ていました。どんな問題があるのですか。またコンサルタントをどのように選べばよいでしょうか。
A 大規模改修工事では、管理会社や設計事務所がコンサルタントとして、工事会社選びや工事中及び仕上がりのチェックを行うことがあります。専門知識を持たない管理組合を援助し、費用を含めて効果的に工事が行えるようにチェックするためです。
ところが悪質なコンサルタントが受注業者にリベートを要求し、住民に損害を与えるケースが増えています。リベートは工事費の値上げや手抜き工事につながるため、国土交通省は住民に注意喚起するよう、管理組合などに通知を出しました。
新聞には悪質と考えられる例が紹介されていましたね。リベートを出す会社しか見積もりに参加できない、チェックを甘くする、追加工事を増やして工事費を上げるなどの手口があるようです。
望ましいコンサルタントとして、次のような指標を考えています。
①生活の場としてマンションをとらえる感性をもっている。
②何千万円もの費用をかけるのに瑕疵(かし)があるべきではないという権利意識がある。
③住民のSОSをとらえるアンテナを高く掲げている。
④広く学び、情報の発信をしている。
⑤地域に根付いている。
⑥民主主義による解決を目指している。
⑦分譲会社、施工会社、行政から自立している。
⑧マンションの未来を展望する仲間を増やそうとしている。
コンサルタント業務の内容 – 住まいとまちづくりコープ (xsrv.jp)