Q 築45年の8階建てマンションです。最上階には広いルーフバルコニーがあります。私は7階に住んでおり、上階の人が育てている植木の葉が大量に落ちてきて困っています。
木が成長して手すりからはみ出しています。落ち葉でわが家のバルコニーの排水口が詰まり、台風のとき水が溢れそうになったこともありました。
A ルーフバルコニーは下の階の屋根(ルーフ)を利用し、通常のバルコニーよりも広くなっています。ルーフバルコニーは、下階に住戸があることから、屋根と同様の防水性能が必要です。しかも雨が直接かかるので、経年変化や劣化に対し、定期的に点検や修繕をしなければなりません。大きな樹木になるほど、土の量もかなり多いと思いますが、今までの大規模改修では、その部分の防水工事をどうしていたのでしょうか。
まずは、あなたが困っていることを理事会に申し入れ、検討してもらってください。管理組合を通して上階の人と話し合いが進めば、解決に向かうと思います。定期的に植栽の剪定や清掃などを求めていくことになるでしょう。
バルコニーやルーフバルコニーは、他の住戸の人は利用できない「専用使用権」が認められていますが、マンション全体で管理する「共用部分」になっています。勝手にリフォームをすることはできませんし、非常時の避難通路になっている場合、隣戸との間の壁や避難ハッチの周囲に物を置くことは禁止されています。また可燃物があると、火事の際に、下階からの炎が上階に広がる危険もあります。
バルコニーやルーフバルコニーは、利用制限が強い場所になります。一定のルールを守って使用することが求められます。管理規約ではどのように定められているかを確認します。
原則は、他の居住者に迷惑にならないようにすること、維持管理に必要な防水等の修繕工事がスムーズに行えるようにすることが大事だと思います。細かい取り決めがなければ作る必要があります。利用方法を整理し、所有者が変わっても、権利と義務が正しく伝わるように文書にしておくとよいでしょう。(バルコニーは、ベランダともいいます。語源が同じです)