Q 木造戸建て住宅に住んでいます。乾燥をしている風の強い日も多いので心配です。どのようなことに注意をしたら良いでしょうか。
A 火事の原因で多い順では①放火又は放火の疑い②タバコ③たき火④コンロになっています。このあと火遊び、ストーブと続きます。
放火しやすいものはうちの周りから片付けて起きましょう。寝タバコには気をつけましょうということは以前からもいわれてきました。
犯罪行為である放火は別にして、発火は何らかの人の失敗、ヒューマンエラーが原因です。
住まいの中で小火が大きな火災に広がらない建物や設備・機器での工夫について考えてみます。
通常の家事で考えられるのはコンロの過熱でしょう。空だきも考えられますし、天ぷら油等の高温化なども発火の原因になります。
コンロの過熱により発火は「過熱防止装置付きコンロ」を使うことで未然に防げます。コンロの前を離れるのがいけないといえばそれまでですが、このコンロなら病気などで倒れてしまっても火事は起きません。
天ぷら油に着火して燃え上がっても、コンロの近くにフキンがあったり、レンジフードに油が溜まったりしていないのならば、燃え移るものはありません。そのように考えれば落ちついて消火できます。
このような場合に役立つのが「自動消火装置」です。ホームスプリンクラーともいえる装置です。簡単に言えば消火器を天井に取り着けて温度ヒューズで作動させるものです。
台所は内装制限が掛かっていて天井を含めて燃えにくい材料でつくることになっています。
ストーブなどが原因の場合はカーテンや上に乾してある洗濯物が燃え出してしまう場合が多いですが、カーテンは難燃性仕様を使い洗濯物は上に乾すのはやめましょう。
室内での喫煙は、決められた場所が一番良いと思います。灰皿だけでなく周りに燃えない大きな皿状、さらに大きなものがあるとうっかりが防げるかもしれません。
火災の原因には漏電もあります電線や電気器具の絶縁物がこすれたり劣化で充電部が触り電気が漏れてしまい熱を発生する事故です。
対策としては漏電遮断機を設置することが有効ですが、メインブレーカーだけではなく、分岐ブレーカーに取り付けると、事故への対応が
絶縁が悪くなった回路のブレーカーをきれば、他の回路には影響がないので、合理的です。
最近は電気のコンセントの金属部分に埃が溜まって接触不良を起こして熱を持って発火と現象も出ています。電気器具が多いのでたこ足配線は免れず、せめて電源に近い方で口数の多いテーブルタップを使うことやスイッチ付きのものをつかうことで、プラグを抜かなくても電源を遮断できることなどが考えられます。
様々な対応策は考えられるのですが、決定的なものはありません。
火事を起こさないための意識を強く持って安全への検証をすることが大切です。