築52年のマンションで本格的な耐震補強工事が完了しました！

～住民・専門家が協力した27年の取り組み～

講座紹介

第130回 住まいとまちづくり講座
テーマ：築52年！耐震補強工事完成－講義と外観見学会
講師：千代崎一夫（住まいとまちづくりコープ）

始まりは、住民の小さな相談から

1998年、板橋区民まつりでの住宅相談をきっかけに、P板橋マンションの改修プロジェクトが始まりました。
エレベーターの更新費用の相談から、27年をかけて耐震補強工事まで実現しました。

取り組みの主な流れ

• 1999年：簡易診断と手すり工事
• 2006年～：第1・2次 耐震診断と補強工事
• 2013年：大規模改修と第2次耐震補強
• 2025年2月：第3次耐震工事が完了

技術的なポイント

耐震性を高めるために、スマートピタ工法（鉄骨フレーム増設）、構造スリットの挿入、RC壁の増設などを行いました。
しなやかで強い建物にするため、ベランダ構造も工夫しています。

助成制度の活用

板橋区や東京都の制度を活用し、最大2億円以上の助成金を受けることができました。
固定資産税・都市計画税の減免制度も利用しています。

管理組合と住民の協力が成功のカギ

長期間にわたり、管理組合の理事や住民が協力し、合意形成と制度活用を進めてきました。
「今やらなければ次はないかもしれない」という危機感が推進力になりました。

最後に

耐震化は単なる工事ではなく、安心・安全な暮らしを支える重要な取り組みです。
住まいとまちづくりコープでは、今後もこうした活動を支援していきます。

「住まいの安心は、まちの安心へ」